ガラスの歴史

ガラスの歴史


ガラスの歴史はとても古く、起源は古代メソポタミア時代からといわれています。

起源ごろのガラスは、現在のガラスと全く様相が違い不透明のものでした。その製作方法も、芯材に粘土などで型を作りその周りに溶解したガラスを巻きつけ、冷却した後で中の型を取りだすコアガラスという技法で作られていました。現代の私たちの目になじみのある透明なガラスは、バビロニアの時代にはすでに開発されていました。紀元前1世紀頃にはシリアで発明された吹きガラスによる器作りも伝播していきます。その長い歴史の中では様々な技法が発明されていきました。

ところが、日本は中国を介してガラスが伝わっていたものの、ガラス工芸の発展は全く見られませんでした。江戸時代になって、やっと工芸が発展します。オランダからガラスの製造やガラス器の技法が伝わり、ヨーロッパで生まれたカットガラスの技法が江戸切子や薩摩切子となって盛んになります。近年では100年程前にはアール・ヌーボー運動が始まり、エミール・ガレを中心とした芸術としてのガラス工芸が注目を集めました。

ヨーロッパで生まれたガラス工芸の歴史はとても古く、今も受け継がれています。そして、現代になって、さび取りとして生まれたサンドブラストが新たなガラス工芸として生まれました。