「間」

日本独特の文化である「間」

昔から芸術・芸能・建築、そして人・時間などありとあらゆるところに『間』の意識を取り入れ培ってきました。もともとは柱と柱の間の一間(182cm)をさす単位のことで、その柱と柱の間である空間や部屋を「間」といいます。家を建てる時に「間取り」を考えるっていいますものね。物と物との空間や隙間も「間」です。そして時間軸でも「間」は存在し、例えば音楽も間でテンポをとったり変調することができます。

この空間と時間の「間」のコラボレーションは、日本人にとってとても大切なものなんですね。

西洋の音楽が音と音をつないだリズムを鑑賞するのに対して、日本の伝統的な能楽などは無音の瞬間を鑑賞するようなものだそうです。なので、日本人は無音の時間も楽しめるのですね。反面、日本で作られた間を楽しむ映画や音楽・アニメなどは海外で上映する際は、こういった理由からできるだけ音がない瞬間を作らないようにするのだそうです。

不安になるのですって

それで気付きました。
海外の文化に触れる機会が増え、日本古来の文化に触れる機会が減るほどに、この「間」が苦手になってくるのかもしれません。

相手に発信したメールの返信がすぐになかったり、会話の最中の間が苦痛になったり、、、

人間関係もまた「間」です。
間は2つが存在し、一体になるための「空間」であり「時間」
これをしっかり感じることで、間が素敵な形に変化できるのではと思うのです

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