主人、旦那、嫁、妻など配偶者の呼称はたくさんあり、ご自身が使う場合、相手に対して使う場合、シチュエーションによってなど使い分けとなると、さらに複雑です。
特にビジネスの場では、スマートに使いたいものですよね
それぞれの呼称の意味やシチュエーションなどの使い分け方をご紹介します。
- ■ 女性配偶者
- 嫁・・・関西ではよく使われるものの、嫁は息子のお嫁さんといった意味合いが強いので、自分の配偶者に対して使うにはふさわしくないと思う人も
- 奥さん・・・他者へは優しい印象があります。目上の方や公式の場では「奥様」がふさわしいです。一方、自分の配偶者に「さん」づけに異論を唱える人は多いです。
- 妻・・・一般的な呼び方で、上下関係がないのでうけいれやすい
- 家内・・・これも一般的なのですが、年配の方に多いかも。
- 女房・・・昭和のイメージのある呼び方?
- 細君・・・年配の方がご自身の妻を呼ぶときに使われます。最近ではあまり聞かなくなったように思います。
- ■ 双方の配偶者に
- つれあい・・・妻夫共に自分の配偶者に対して。「つれあいに先立たれる」といった使い方などあって、長年連れ合ってきた相手を呼ぶイメージです
- 相方・・・関西に多いパターンで正式な場では避けたほうが良さそう
- パートナー・・・依存関係がなく、中立的な呼び方。一方で仕事のパートナーや婚姻関係になくても通じることからイメージがつきづらい
- ■ 男性配偶者
- 主人・・・もっとも一般的で正式な呼称。他人や自分の配偶者にも使われます。他人の夫には、”ご”と”様”をつけて「ご主人様」
- 夫・・・一般的な呼称で、自分の配偶者に対して使います。妻に対して夫
- 旦那・・・他人や自分の配偶者に対して使います。他人の配偶者の場合は「旦那様」と敬称も付けます。もともとは面倒を見てくれる敬う相手に対して使っていた呼称ですが、現代では砕けた言い方になっているので、目上の方には使いません
- 亭主・・・女房に対して亭主で、同じく少し古臭い昭和のイメージ
まとめてみると、正式な場(目上の方や公式の場)では
- 自分の配偶者に対しては
「妻」「夫」または「家内」「主人」を使います - 他人の配偶者に対しては
「奥様」「ご主人様」を使います。「旦那様」も親しい間柄ならOKです(「旦那」は面倒をみたり施しをする人という意味で、昔は主人よりも敬った呼称でしたが、現代では昔とは逆に少し砕けた印象に見られてしまうので、迷ったら「ご主人様」を使うのがよいでしょう)
正式なもので「主人」や「旦那」が使われているのですが、その意味合いから抵抗がある方も多いようです。主人は、仕えるという意味で、男女平等から考えると仕えているわけではないし!と思ってしまうのですね。また、「奥様」であれば、奥に控えているという意味から、他人から奥さんと言われると抵抗がある方がいらっしゃいます。
ご自身の配偶者であれば、上下関係のない「妻」「夫」を
他人の配偶者に対してどうしても上下関係のある呼称が一般的なので、相手をみてお名前で呼ぶなど臨機応変に対応されるとよいでしょう
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