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友人・知人が贈る端午の初節句お祝い

端午の節句祝いと言えば、鎧兜こいのぼりなどですが、初節句の五月人形は、嫁の実家から(最近では両家の折半であったりとか自分たちで用意するなど多様化しています)、こいのぼりはお仲人さんや親せきが贈りるのが一般的とされてます。親戚がたくさんある場合は、重なってしまうと飾る場所にも困りますから相談してということも多いようです。

五月人形やこいのぼりは飾る時期も早く、春分後の十五日目の清明(二十四節気で2018年は4/5)が良いとされてます。ですので、家族親戚が用意するというのがベストなのでしょう。

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さて、身内家族でなくご友人・知人が端午の初節句をお祝いする場合はどうしたらよいのでしょうか。
家族ぐるみでお付き合いされているなら、ぜひお祝いしたいところですね。お祝いの品は、こいのぼりや兜などのように飾る日を考える必要のないものであれば、お祝い膳の日にプレゼントするのもよいでしょう。折角のお祝いです。ものには心が宿りやすいですから、現金よりも、何か心をこめて選んだものを贈ります。お祝い品の金額の目安は、親族・お仲人さんなら1万円~2万円、友人は5千円~1万円程度。ご参考になれば幸いです

端午の節句祝いのマナー↓↓


クリスタルオブジェ 鯉登(りとう)

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周年記念のお祝い品に代表者名は入れる? -お問い合わせより-

創立10周年を迎えられる取引先にお祝い品として時計に文字入れをご検討されている方からのお問い合わせです
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彫刻サンプルを見ていると代表者名が入っているのですが
これは入れるものなのでしょうか?

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お問い合わせでお話を伺っていると、サンプルを見てくださったのは『就任祝い』の彫刻サンプルでした。就任は役に就かれたということでお祝いするので、役職や人が主になってきます。ですので、社名のほか、役職名、お名前が彫刻されたものは多いです。

一方、会社の創立記念や周年のお祝いとなると、少し様相は違ってきます。
周年を迎えられたのは、会社です。会社を支えられている方皆様へのお祝い品として考えれば、社名だけでよいのではないかと思います。ちなみに、弊社での周年祝いでは、殆どのご依頼者は代表者名を入れていません。殆どということは、入れる事例もあるということです。

取引先との関係性にもあるのかもしれません。例えば、「代表者が一代でここまで築かれてきたということ」をお祝いされるのであれば、会社だけでなく、その代表者にもクローズアップするので、代表者名を入れるのは思いも伝わって素敵なアイデアだと思います。

周年記念品、周年祝いの選び方
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ガラスの歴史  ローマンガラス

古代メソポタミアの時代から始まったガラスの歴史。キャスティング(鋳造)やコアガラスと呼ばれるメソポタミアの技法は現代でも使われていますが、ひとつづつガラス芯や鋳造型を作る為、時間がかかり高価なものでした。しかし紀元前1世紀のローマ帝国時代、吹きガラスの技法が発明され、ガラスの歴史は一変します。

現代では、ひとつづつ成形する吹きガラスは、工場で大量に生産できる成型ガラスから比べると手間のかかる製造方法で、とても高価なものですがローマ帝国時代では、画期的な方法だったのでしょう。鋳造やコアガラス技法で製作する際にかかっていた時間は大幅に短縮され大量生産が可能になり、低価格を実現。ごくわずかな裕福な人達しか持てなかったガラス器が一般庶民の器として広がり、日常的につかえるようになったのです。器だけでなく皿や瓶、鉢、置物、窓ガラス、ランプなどにも応用され、これらの品は交易品として世界各地に広がっていきました。

こうなると産業だけでなく、芸術としても発展します。ローマ帝国以前のプトレマイオス朝時代で生まれたミルフィオリなどを受継ぎ、新たに生まれた様々な装飾技法とともにこのローマ帝国時代で進化していきました。

一方、日本では古墳時代にこのローマンガラスなどが伝わったとされています。そしてファンの多いヴェネチアンガラスは、これらを受け継ぎながらうまれ、7世紀前半には中近東一帯を皮切りにイスラム文化圏で、エナメル彩や金彩など美しい装飾技術で高度な発展をとげます。

しかし、これだけ発展を遂げたにもかかわらず、古代からのガラス技法は今も受継がれています。大量生産ができないだけに一般で目にすることはほとんどありませんが、それぞれの技法でしか表現できないものがあり、それに魅了されたコアなファンも多いようですよ。私もその一人です(^^)v

Cirkusbæger-fra-Varpelev DO-2608 original

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もしかしたら1番多い質問かもしれない「贈り主の名前について」

  1. 贈り主の名前を入れるものなのか、入れないほうがいいのか

    2つの視点で考えると見えてくるかもしれません。1つは、ギフトをもらう立場から考えること。ギフトをいただいたときには嬉しかったはずなのに、いつの間にか誰からのプレゼントかわからなくなったものってありませんか?もらったギフトの数が増えてくると、このお皿は●●ちゃんからだったけ?なんてことになってしまいがち。そんな中で、自分に向けた嬉しいメッセージと贈り主の名前が刻まれているものなら、思いも含めてずっと大切にしていきたいですよね。そして、もう1つ、ギフトを贈るときの目的です。相手に喜んでもらいたいという思いは皆さん共通すると思います。喜んでもらいたいけれど、こっそり喜んでいるのを壁際から見たいわけではないと思うのですね。喜んでもらって、より絆を深めたいと潜在的に思っているのではないでしょうか。この2点が当てはまるなら、名入れができるガラス彫刻ギフトなのですから、ぜひ贈り主のお名前を入れてくださいね。ただ、これらに当てはまらないことも多々あります。例えば、結婚の引き出物。結婚のお祝いに贈り主の名前は入れるもの?に困惑エピソードを記載してますのでご参考まで。また、諸事情により、どうしてもお名前を入れたくないといった事例も多くあります。人との関係性は、これと言って一般化できるものではありませんので、周囲との関係も含めてご検討ください。
  2. 入れるとしたら、まとめたほうがいいの?それとも一人一人名前を書くもの?人数が相当に多い場合、「●●会 有志一同」などとまとめることもあれば、全員の名前をメッセージ代わりに彫刻することもあります。グラス全面を使って、ランダムにスタッフのお名前を彫ったギフトのご依頼もありました。また、彫刻面が大きい時計では、短いメッセージで贈り主様全員の名字を残りのスペースを使って入れたこともあります。彫刻面が小さいと、全員のお名前を入れることも多いのですが、そういった場合はメッセージカードにお名前を入れたり、全員のお名前を入れた手紙をご郵送いただいて同梱するといったこともあります。

贈物のシチュエーション、贈り主と先様との関係性、贈り物のアイテムなどで、ベストな方法は変わってくると思います。お名前をどうするのか、彫刻内容をどうしようかといったお悩みの際はぜひご相談ください。

贈り主の名前をいれるもご参考に


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脚下照顧(きゃっかしょうこ)

脚下照顧

きゃっかしょうこ 

禅の言葉で、自分の足元をよく見なさいという意味。
真理や理由は外ではなくて自分にあります。まず自分の足元が見えていないということは自分自身が観えていないということ、それは自分の行く先どころか目的さえも観えていないということです。もしかしたら、目的も持てなくなっているのかもしれませんね。

 

先日、3年ぶりに自宅の庭を耕しました。土壌づくりはほんと大切ですね(超反省)。
忙しいを言い訳に土の再生をしないまま自生する葉野菜などをそのまま放置し、草も適当にしか抜かず、肥料もやらず、水をやる程度のひどい手抜き手入れでした。毎年聞こえていたアマガエルの声が聞こえなくなり(姿は見かけましたが)、あれほどいたバッタやカマキリも減少。猫の額ほどの庭ですし、人の手が入ったものですから、自然の力に任せて再生できるものではありませんね。手入れをしない土地はどんどん痩せていって、育つものもなくなります。

今年は、以前のようなカエルのいる元気な庭にしようと、かなり深いところまで耕してみました。そうしたら、びっくり。下のほうはかなりの粘土質でレンガの破片や大きな砂利で埋められてました。根を張る植物は成長しない理由がわかりました(^_^)

放置しててなんなのですが、自分の足元(土の中)を知らずして、かえるがいなくなったと騒いでいた自分が全くもって恥ずかしいです。カエルが気付かせてくれたのでしょうか、足元見えてないこと、たくさんありそうです。なにはともあれ、土づくりをして1週間。ふっかふかの土に苗を移植しました。居心地よくして待ってるのでカエルには帰ってきてほしいです

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薄いグラスは安っぽい?(お問い合わせより)

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薄いグラスは、安っぽくみえないですか?

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お酒好きの年配の方への贈り物をご検討いただいていた方のお問い合わせです。
知り合いから進められた薄造りのグラスも検討材料にされていましたが、薄いグラスは安っぽく見えるのではないかとご心配されていました。

薄造りのグラスは、グラスの存在を感じにくく、ダイレクトに飲み物が当たる感じでお酒の味を感じやすく、人気があります。お酒の味にこだわる方にはおすすめのもの。確かに厚みや重厚感はなく、また薄さゆえにガラスのはじいた音は何処か頼りなげで澄んだ音という感じはありません。これを安っぽいと感じる方もいらっしゃいますが、薄造りのグラスの良さをご存知の方にとっては、決して安いものだとは思われないでしょう。

グラスの成型時、実は薄く均一に作ることは技術のいることなのです。素人がガラスを吹くと、かなり厚みのあるものに仕上がります。

それと、もう一点ご心配されていたことは、すぐ割れるのではないかということです。
丁寧に作られた薄造りのグラスは、普通の扱いでは一般的な厚みのグラスとかわりはなく、特に割れやすいものではありません。ただし、薄さゆえに厚みのあるグラスよりは衝撃を受けやすいです。とあるバーではグラスもこだわっていて、薄造りのグラスを取り揃えているのですが、酔っぱらった女性がつい氷と間違えて噛んで割るなどといったことが何度もあるとお話しされていました(^_^;)
また、洗浄も気を付けなければなりませんよね。フォークなどのカトラリーなどと一緒にするなどもってのほかで、洗浄のさいはグラスだけにする必要がありそうです

ちなみにクリスタル素材は、鉛の性質上、薄すぎるととても割れやすいので、はやりの薄造りグラスほどの薄さはありません。またほかの素材に比べ比重が重いので、全く同じ薄さであればクリスタル素材のほうが重厚感を感じます。

まとめ
・良さを知っている人には安っぽく見えない
・お酒の味にこだわる人には、最高のグラス
・扱いが荒い人には、あまりお勧めできないグラス
・グラスの澄んだ音や重厚感を求める人には向かない

こんな感じでしょうか(^^)

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新事務所開設と株式会社設立とご就任のお祝い

今日はお問い合わせより
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取引会社が組織変更に伴い新事務所を開設し、有限会社を株式会社に、そして副社長が社長に、社長が会長に就任しました。その際のお祝いはどのようにしたよいのでしょうか。
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(注:お問い合わせは掲載ご承諾いただいていますが内容で特定されないよう、シチュエーションを変えています)

ヒアリングさせていただいた中で、先様との関係性や先様が大切にされていることをお伺いすることができました。社長、副社長様は親子で、その他の役員様及び新副社長になられる方々は血縁関係はありません。ご依頼者は会社設立以前からの友人で、新会長様ともよくゴルフをご一緒されるそうです。取引は多くはないものの長いお付き合いのあるところ。

会社というよりも、社長・会長様へのお祝いの気持ちが大きいということでした。今回のように社長、会長様が親子でそろって御就任されるときにまとめて1つの置物で贈るといったケースもありますが(一つの記念品の場合、就任される方のお名前を連名で入れないこと)、今回は新事務所に社長が本社に会長といった感じで離れるとのこと。

ここで、改めてご希望やご不安をお伺いすると
御就任のお祝いを会長と社長それぞれに贈りたいが、お祝い金も送るので全体の金額が予算を超えないようにしたいのと、また組織変更についてもお祝いが必要であれば、それぞれのお祝いが金額が下がるのでランクが下がらないかということでした。

組織変更で、お祝いを贈る方も多くいらっしゃいます。取引先との関係性を深めるなど、今後のことにも役に立つことですよね。ですが、今回はお祝いごとが多く、特に御就任される方とは友人という間柄なので、お祝いをご就任に主を置きました。またお祝い金も考えていらっしゃったので、新事務所開設のお祝いとしてお贈りすることをご提案させていただきました。

今回のご依頼者様が選ばれた商品ではありませんが
会長、社長の同時就任でお贈りされるもので人気のあるもののご提案です。どちらも地球をモチーフとしたもので、価格も同じです。それぞれの魅力があって、会長様、社長様のイメージでそれぞれにお贈りされるといいですね


ブルーアースデスククロック

関連ブログ:社長、会長同時就任のお祝いの品

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熱燗、ぬる燗、、、いろいろ

お酒の消費量が年々減っているのだそうです。下戸なもので、あまり関心がなかったのですが、少し調べることがあって国税庁の統計を見てみました。酒類全般の飲酒量がピーク時は101L(これが多いのかどうかも判断つかないのだけれど…)だったものが、平成26年度には80Lにまで減少。成人人口が増えたにもかかわらず2割も減少してるんですね。

そして、その酒類の内訳で、ビールと清酒の割合がどんどん減少し、代わって増加傾向にあるのがなんとリキュールや低価格の新ジャンル醸造酒などでした(@@)あぁ、リキュールもお酒だったんですね。
・清酒    平成元年 15.7% → 平成27年 6.6%
・ビール   平成元年 71.0% → 平成27年 35.0%
・リキュール 平成元年 1.0% → 平成27年 24.0%

下戸な私がお酒の話というのもなんだか申し訳ないのですが、唎酒は好きなんですよ。手間暇かけて作られたお酒の香りが好きで酒蔵見学も何度も行ったぐらいです(^^) 少しぐらいなら大丈夫なので、お正月と機会があればほんの少しはいただきます。

ところで、お酒にはそれぞれにおいしくいただける温度がありますね。香りのよい大吟醸などは熱燗にすると香りが飛んでしまうので人肌燗と呼ばれる35〜40度程度の温度にするのが最適なのだそうです。ちなみに熱燗向きは本醸造酒や普通酒とのこと

  1. 本醸造酒 熱燗もOK。45〜50度がベスト
  2. 純米酒 40〜50度
  3. 吟醸酒 35〜45度
  4. 大吟醸 35〜40度

また、燗にもお肉の焼き加減のように燗加減があり、熱燗(50〜55度)以外に上燗(45〜50度)ぬる燗(40〜45度)などがあります。燗にするとお酒のまわりが早いので、つい飲み過ぎたということがなく、また体も温まります。お酒の種類に合わせ、お好みの適温でいただけるといいですね

『冷や』は20〜25度ぐらい
冷酒というと冷たいものをイメージしそうですが、香りを楽しまれる方は冷やで飲むことが多いのだとか。なるほどーです


冷ややぬる燗に 羽根のぐい飲み
一般のガラスは耐熱温度差が60℃なので、耐熱でないガラス器を使う場合は、いったん人肌までグラスを温めてから使うと熱燗温度もOKとなります(^^)v

#熱燗 #ぬる燗

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桜フォトフレーム 着色前と後

早い開花で、SNSにはたくさんの桜の写真がアップされています。今は性能の良いカメラがたくさんあって、プロ並みの写真ばかり。ピンクに癒され、、、そして桜酔いしそうなぐらいにうっとりです。

あの優しい色あいが、はんなりとしてよいのですよね


ガラスはほとんどの商品は彫ったままですが、このフォトフレームだけは着色を施しています。顔料彩色の柔らかい色合いです。


↑ こちらは着色前。光を通すと高級感は彫りっぱなしのほうが出ます。

桜フォトフレーム

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頭蓋骨を専門にしている方への工芸彫刻お祝い

専門職の方へのご依頼はいろいろとあります。

神経や内蔵などの体の一部であったり、安全靴や消化器、特殊な工具や専門に扱っているパーツ類まで、普段注意してみることのないものばかり。でも、それらを専門にしている方にとっては、毎日目にしていてなんというか愛着のようなもの?さえわくのでしょう。それらを専門とされている方々が教授や役職にご就任されたり、または長年就かれていた役から御退官される際のお祝いとして、デザイン彫刻ではなく1点ものの工芸品としてご依頼いただくことがあります。

5年前にご依頼いただきました頭蓋骨を彫ったものです。

透明度の高いクリスタルのトロフィーに彫りました。文字部分はお見せできませんが、頭蓋骨の部分は掲載ご許可くださいました。とてもありがたいです。
頭蓋骨は理科室で標本を見たことしかなく、画像だけではどうなっているのか想像が難しだろうと模型も送ってくださいました。おかげでイメージしやすかったです。頭蓋骨もいろんなパーツからできているんですね(驚)こんなことがなかったらまじまじと見ることはなかったでしょうね


↑↑↑ この画像を元に製作


製作途中の写真です。彫る部分以外はマスクやガムテープなどで養生して、彫っていきます。深く彫ったところを再度マスクしたりで、彫りで表情をつけていきます。中央から右横に伸びているのが頬骨で、左の突起が乳様突起というものだそうです。うーーーーん、頬骨しかわからない。

工芸品は、少しハードル高いかもしれませんが、時間も手間もかけたその思いも含めてとっても喜ばれるようです。みんなで贈るときなどにご検討材料にしていただければ嬉しいです。

オンデマンドオーダー

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