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ガラスの兜彫刻(信玄公の兜)製作過程

昨日のガラスの兜彫刻(信玄公の兜)で掲載したものの製作過程です。原稿の段階から掲載したかったのだけれど、原稿は残っていませんでした。

ご依頼者さんからのご感想で、原稿を見ただけでは想像がつかずお任せするしかなかったということでした。工芸品のオーダーメイドの難しいところですね。ということで、ご依頼者さんから「今後の方のために使ってください」と写真掲載のご許可(名前の部分はモザイクで)いただけました。ありがたいです


工芸彫刻の原稿は、写真のようにすべて線画です。
そして地模様は白抜き(例えば、髪や❖四菱のマーク背景など)なので、想像つきづらいですね・・・


裏面になる兜と弓、太刀と槍などの装飾品を彫り上げ、マスクをはがしかけているところ


目を入れる前。背景が暗く光が強く当たっていると目がないだけに怖いですね(汗)


表から花菖蒲を彫ってます。
ちなみに端午の節句の菖蒲は本来は、花菖蒲ではなく小さく目立たない花を咲かすサトイモ科の菖蒲。この菖蒲は強い香りがあって邪気を祓うとして重用されてました。

こんな感じで進め、最後は文字と目を入れて出来上がりです(^^)

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ガラスの兜彫刻(信玄公の兜)

桃の節句もまだですが、早い方は1月末ごろより準備に取り掛かる端午の節句。愛するお孫さんのために内飾りの兜を探し、こんなものができるのかとお問い合わせいただくことがあります。お写真を掲載OKいただいているものが少なく、イメージが難しいですよね(汗)

1点ものでお写真掲載OKいただいたもの。もう十数年前になると思います。
上のお子さんの初節句には伊達政宗公の兜で、お二人目は武田信玄公
それぞれデザインも含め、完全1点ものです。お名前や記念日と、風林火山などの言葉を彫りました。ご依頼いただいたときは、兜を彫ったことがなく、全く写真もない状態でしたので、お互いに手探り状態でした。それでもご依頼いただき有り難いことです。

兜は身を護る象徴。もう十年以上たちますが、健やかで元気な成長されていること願ってます


兜についている鬼顔部分アップ。ちょっと写真が怖いです・・・ね


裏面からの写真です。お名前の彫刻部分はモザイクかかってます

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学びの第一歩 -First Attempt In Learning-

仕事には失敗がつきものです。ガラスを彫ると、彫ったところを修復することはできません。上からそれをカバーするものを彫るか、諦めるかのどちらかです。なので、とても慎重になります。それでも失敗することは多々あります。

工芸品を彫るときは、イメージだけでは仕上がりがわからないので、何度も何度も試作をすることもあります。その試作は言ってみれば失敗ですが、でも失敗ではない。イメージ通りもしくはそれ以上にに仕上げる作品のための第一歩なのです。

そんな時、以前に教えてもらったこの言葉
失敗という単語 FAILは学びの第一歩なのだということを思い出します。語源なのかなと思って調べてみるとインドの元大統領の言葉でした。素敵なのでシェアです

If you fail, never give up because
F.A.I.L means “First Attempt In Learning”.
End is not the end, in fact
E.N.D means “Effort Never Dies”.
If you get No as an answer, remenber
N.O. means “next opportunity”.

-Abdul Kalam-

もし失敗しても、決して諦めてはいけない。
なぜなら、失敗は学びの第一歩なのだから。

終わりは終わりではない。
実際は、終わりは努力は決してなくならない
という意味だから。

もし「No」という結果を得たなら、
覚えておいて欲しい,
NOとは次のための機会だということを。

アブドゥル・カラーム

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2018年 バレンタインのトレンドは、、、

先日、とある男性と「ハート」談義をしてました。この仕事をするまでは私はハートが苦手だったのですが、私の感覚はいささか人と違うということは薄々認めてましたので(^_^;)、ハート好きの方が多いのは理解してたつもりでした。それでも男性から「ハートは、ちょっと、、、」といった言葉を聞くたびに、やっぱり男性はハートが苦手なんだ(心の声)と男性をひとくくりにして思う傾向があったのですね。

まぁ、そんな思いは1年目ぐらいでガラッと変わることとなり、男性でももちろん女性でもハート♡好きさんは多く、その気持ちも理解できるようになりました。そうなると、苦手だったハートも彫ったりデザインするのが楽しいんですよね。ゲンキンなものです(笑)

それはさておき、ハートのモチーフが多くなるのはやはりバレンタイン
今年2018年のバレンタインのトレンディは、、、、
社会現象になっているインスタ映え

ネットを見ると宇宙をイメージしたものや和柄などの美しいチョコレートがたくさん並んでいます。おいしそうというイメージは何処へやら、本当に意匠的なものが目を惹きます。美しいものは見ていて飽きませんね!

 

アトリエピジョンはガラス彫刻ギフト専門なのでチョコレートはご提供できませんが、本命彼女からの愛あるメッセージは心映えすることでしょう(*^^) 本命チョコにメッセージを添えて送るのもよいですね♡

バレンタイン、happy なメッセージ

 

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卒業のお祝いに刻まれた言葉「自他共栄」

卒業・退職では、仲間有志からの寄せ書きのギフトは人気の高いアイテムです。寄せ書きに使われるのは、社員一同からの社長や階調のご就任祝い・〇〇会所属で有志で独立をお祝い・受賞のお祝い・友人やスタッフ有志で結婚のお祝い とお祝いの目的は様々です。

同じ目的であっても人と人のつながりなので、刻まれる言葉は一つ一つが違うのは当然で、また思いがあるだけに輝いてますね。ずっと残るものだけに寄せ書きをしたためる方は、どんな言葉を贈ればいいのかとかなり思案される方もいらっしゃるようです。
寄せ書きメッセージの参考にメッセージを考える

さて、そんな寄せ書きで、大きく表題などを入れられるケースが多いのですが、これまた思案しますよね。退職では、「感謝」や「祝 定年ご退職」などのようなものが多く、就任では「祝 社長御就任」のほか格言や会社の理念がよく見られます。

今回も素敵な言葉で、辞書を引いてみると、柔道用語とあります。

「自他共栄」とは互いに信頼し助け合うことができれば、自分も世の人も共に栄えることができる。この精神を柔道で養い自他共に栄える世の中を作ろうと講道館柔道の創始者 嘉納治五郎が提唱した言葉。

そして自他共栄を調べていると、「精力善用」と聞いたことのない言葉がありました。精力善用は心身の持つすべての力を最大限に生かして、社会のために善い方向に用いること。気になって、さらに検索していて、柔道チャンネルを見つけました

治五郎は、柔道の道を究め強くなり、地位や名誉を得たあとも、決して驕ることなく、学問においても柔道においても人より研鑽を積み、常に向上心を持ち続け、更なる目標を作り自らが世の中の役に立つことを常に考えた。ここに、「精力善用」「自他共栄」の精神は、世界の平和に繋がるという信念にまで高められたと言える。
柔道チャンネルより:judo-ch.jp

世界が平和であること心の底から望むことです。そうありたいし、そうあるために動きたい。
武道の精神は学ぶところが大きいです。

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一生懸命(真剣)だと知恵が出る

正範語録ってご存知ですか?

実力の差は努力の差
実績の差は責任感の差
人格の差は苦労の差


時に気づかされているような、またある時はお叱りをいただいている気にさせてくれる言葉で、背筋がピーンと伸びます。努力しなくてもいい、がんばらなくてもいいというのは、不必要に頑張ってきた人に対するメッセージだと思うのですね。

やはり、何かを成し遂げた人たちは、ここぞという必要な時にはちゃんと努力をしているし、責任感を持って事に当たっているし、行動するから壁にぶち当たることもある、そんな苦労をしているのだと思います。泥臭いのだけれど、その泥臭さに人間性を感じます。

そして、今の私に最もぐさりとくる言葉
真剣だと知恵が出る

どうしたものかと詰まることがあり、でもこれはそのことへの真剣さが足りないのだと実感しました。様々なことに意識が分散して集中できてないのですよね。雑念やプライオリティの低いものは今は考えないようにします

ちなみにこの正範語録は作者不詳とされてますが、偉人たちの言葉の寄せ集めではないでしょうか

心に響く言葉、作者を追跡した記事がありました
「正範語録」って誰の言葉?ネットで話題の作者を探せ!

ちなみに少しだけ言葉が変ってますが
武田信玄の言葉

“ 一生懸命だと知恵が出る
 中途半端だと愚痴が出る
 いい加減だと言い訳が出る ”

が入ってますね

彫刻のメッセージに使われた記憶があります(^^)
多くの方に響く言葉は、本当にシンプルです

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クリスタルは『感覚を研ぎ澄ます』/ガラスギフトの縁起

ギフトにガラス製品は失礼ではないですか?

最近ではほとんど聞かなくなりましたが、つい先日、商品のご相談を受ける中でついでに質問されたことです。ガラスは壊れ物の代表で、特に結婚祝いでは『切れる』『割れる』『壊れる』などをイメージさせるものはタブーとされてきました。そういった昔からの慣習もあり、ギフトでは失礼と考えられたのかもしれません。

昨今、お祝い市場も変化し多種多様化しています。ガラス製品だけでなく刃物まで結婚祝いとして活躍しているようです。新しい門出に必要なものをそろえるために、当事者がリクエストされることも増えていることも一因でしょう。

又、タブー視されていた意味合いも、視点を変えることで 別の意味合いとして捉えることができ、陶器やガラスはとてもポピュラーな贈り物になってきてますね。

刃物やガラス、鏡の持つもうひとつの顔は、『新しい未来を切り開く』『幸せを分かつ』 『悪い運を裁つ』『心を映す、幸せを映す』 などなど。

冒頭のご質問をくださった方は、ご就任お祝いのご相談でした。ご就任お祝いで時計やグラスなどガラス製品をお送りすることは花ほど一般的ではないものの、多く見られます。大切に使えばずっと残るもので、刻まれたメッセージもずっと輝き続けます。また、色の観点から行くとクリスタルは『感覚を研ぎ澄ます』ものなので、先見の明を必要とする役にご就任される方にもぴったりですね。

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結婚のお祝いに贈り主の名前は入れるもの?

今日はお問い合わせから

『プレゼントを贈る人の名前は彫刻するものでしょうか?』

結婚のお祝いにご依頼いただいた方からのご質問です。
通常、結婚のお祝い以外は、彫刻面積が許す限り贈り主様のお名前を彫刻することをお勧めしています。
贈り主の名前をいれる

結婚のお祝いでは、お勧めできないということではなく、ご依頼者様任せになります。それは、新婚お二人との関係性などがあるためです。

以前に、ご結婚祝いで文字入れしたものをもらったことのあるお客様から、その時のエピソードをお聞かせいただいことがありました。贈ってくださった方は新郎の上司なのだそうです。その贈り物はハート型のオブジェで新婚のお二人の名前とメッセージに加え、上司の名前も刻まれていました。尊敬する上司だったので、嬉しい反面、ちょっと困惑したそうです。
新婚時代を常にみられているような感覚になり気になってしまいこんでいたということでした。新婚時代は、二人だけの時間を過ごしたいって感じでしょうか

何とも反応しずらいエピソードですが、何年も経ったころには、それがありがたいことだと思えるようになったとのことでした(^^)

いづれにしても、関係性だけでなく、その時の状況などにもよるかもしれませんね。

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1200℃の耐熱ガラスは?

今日のクイズ

1200℃の超高温に耐えるガラスは?

 

ガラスの耐熱温度は様々で、一般的な家庭用のグラスや窓ガラスに使われているソーダガラスは耐熱温度が60度ほどです。寒い日に冷えたグラスにグラスの表面温度と60℃以上の差がある湯を注ぐと一気に割れます。普通では耐熱度の低いガラスを、お湯を注いだり、電子レンジやオーブンでも使えるようにしたものが耐熱ガラスです。

この耐熱ガラスもまた種類がいろいろあって、お湯を注ぐだけOKのものや電子レンジまではOK、直火もOKなどと用途によって、その組成成分も違います。そして、表題の1200℃を耐えうるガラスは、イカ釣り用のものや高照度の照明器具、スペースシャトルの機体表面材などに使われるバイコール(成分の96%がシリカガラス)と呼ばれるものです(コーニング社製)。安定した素材で900℃以上の高温で長時間使用しても耐熱性は劣らず、耐薬品性にも優れてるのです。

ところで、これだけの耐熱のもの、1200℃にも熱せられたものを手で持つことはできますか???
ばかげた質問ですが、高温に熱せられたブロックを手でひょいっと持つことができるものがあるのです。

まぁ、まずはこれをご覧ください

スペースシャトルが大気圏に入るとき空気中の分子がぶつかり合って高熱が発生します。その温度は最も高い機種先端で1600℃、他も1000℃以上。これに耐えうる断熱材が必要で、NASAがLI-900という耐熱パネルを開発。体積の94%は空気、質量の99%がシリカガラス。空気とシリカガラスのどちらも極めて熱伝導率が低いため、優れた断熱材になるもの。ゆえに、オーブンから出した直後でも触れられるのだそうです。

通常1200℃だったら、触った瞬間に手が燃えて溶けてますよね(滝汗)
とはいえ、熱伝導率の低い空気を利用しているため耐熱率はとても高い分、脆いものです。何かに特化すると、別の弱さが出てくるものなんですね

最後におまけ

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工芸彫刻の表現方法「ぼかし」

冬将軍の到来で全国的に一気に気温下がってるそうです。雪が降っている地域も多いのでしょうね。降雪率の低い西宮では雪が降っても滑らないように歩くとか、そんな程度の用心です。しかし、降雪率の高い地域はそうはいきません。そして、今日は日本海側は猛吹雪で荒れるのだとか。どうぞお気を付け下さいね
 
 
さて、ガラス彫刻工芸の表現方法の一つ、「ぼかし」です。
触ってみると段差もなく、文字彫刻をしたり段彫りや立体彫りなどを施したものに比べざらざら感もほとんどありません。微細な砂に圧力をかけてガラス面に当てて彫るのですが、その際の圧力を最小までに下げます。柔らかな当たりになるので、彫れるというよりは、表面に薄い後がつくといった感じです。もちろん、長く砂を当て続けたり、ノズル(砂の吹き出し口)をガラス面に近づけすぎると真っ白になります。ほかの彫刻工芸と違って段差や彫りの深さで表現できない分、白さ加減で表現するしかありません。

今回は彫ったもののみの写真です。

段差がないので明るいところでは見えづらいのですが、暗いところで光に当たるとちょっと幻想的です(^^)

これはオイルランプのホヤで16年前に彫ったものです。当時は彫刻工芸の世界に入ったばかりで、できる出来ないとかの判断ができないし、何が難しいかなんてわからないので、とりあえず彫ってました。とにかく小さいものなので、細かすぎて今では彫ろうなんて思わないかもしれません(汗)


工芸彫刻の表現方法「立体彫り」

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