専門職の方へのご依頼はいろいろとあります。
神経や内蔵などの体の一部であったり、安全靴や消化器、特殊な工具や専門に扱っているパーツ類まで、普段注意してみることのないものばかり。でも、それらを専門にしている方にとっては、毎日目にしていてなんというか愛着のようなもの?さえわくのでしょう。それらを専門とされている方々が教授や役職にご就任されたり、または長年就かれていた役から御退官される際のお祝いとして、デザイン彫刻ではなく1点ものの工芸品としてご依頼いただくことがあります。
5年前にご依頼いただきました頭蓋骨を彫ったものです。
透明度の高いクリスタルのトロフィーに彫りました。文字部分はお見せできませんが、頭蓋骨の部分は掲載ご許可くださいました。とてもありがたいです。
頭蓋骨は理科室で標本を見たことしかなく、画像だけではどうなっているのか想像が難しだろうと模型も送ってくださいました。おかげでイメージしやすかったです。頭蓋骨もいろんなパーツからできているんですね(驚)こんなことがなかったらまじまじと見ることはなかったでしょうね
↑↑↑ この画像を元に製作
製作途中の写真です。彫る部分以外はマスクやガムテープなどで養生して、彫っていきます。深く彫ったところを再度マスクしたりで、彫りで表情をつけていきます。中央から右横に伸びているのが頬骨で、左の突起が乳様突起というものだそうです。うーーーーん、頬骨しかわからない。
工芸品は、少しハードル高いかもしれませんが、時間も手間もかけたその思いも含めてとっても喜ばれるようです。みんなで贈るときなどにご検討材料にしていただければ嬉しいです。
150/1000