ギフトをするときに重視すること。とある企業の事例より

企業ではギフトでの通例を持っている会社が多く、ご相談いただく際に、うかがっていると、とても勉強になることがあります。

企業によりギフトに対する考え方ももちろん取り組み方も様々で、例えばしきたりを重んじる会社もあれば一般的なマナー重視もあります。
六曜がその一つ。最近では大安、仏滅とかさえもあまり気にされない方が増えてきましたが、しきたりを重んじる方もまだまだ多いのです。
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先日「先方が慣習を大事にされている会社だから」と、就任のお知らせをいただいてできるだけ早い吉日を確認したら土日。翌吉日も先方が受け取れない日であり、お祝いを伸ばすわけにもいかず、最短の吉日をということでご相談いただきました。ほかの四曜にも意味あいがあり、午前中が吉の先勝にということになりました。

ちなみに六曜を考慮する場合に「大安」と「仏滅」ぐらいを考えられる方は多いのですが、注意したいのは赤口です。仏滅が物事の消滅であるのに対し、赤口は万事消滅をあらわしますので、お祝い事としては避けたほうが良いものです。六曜の取り決めはカレンダーの帳尻合わせ的な要素もあるので、ご参考までに(六曜とカレダ―とその意味

でもその企業さん、自社内のお祝い事では、しきたりよりも人間関係のほうを重んじることが多いようで、のしの表書きにも「御祝」など一般的な表題ではなく、メッセージを希望されているのです。

この企業さんとお話ししていて、孔子の言葉を思い出しました

知らざるを知らずと為す是知るなり

大切なギフトだからこそ、相手を知ろうとしてるのですよね。
華やかな贈り物の陰にはたくさんの心配りがある。

きっと先様にも伝わったことだと思います。

参考:就任祝いが遅れたら。 お知らせをもらって祝い品を考えているうちに…

ぐいのみ(羽衣ジャスミン)