殿と様
どちらも敬称として使われるものですよね
敬称だから、どちらでもよいのでは?と思ってしまいがちかもしれません。
ですが、相手に対しての敬称ということもあり
意味を知って正しく使いたいものです。
言葉の由来はというと
「殿」は、もとは御殿などのように大きな屋敷をさしたもの
ちなみに、2階以上の建物は閣、階段は陛。閣下と陛下ですね
「様」は、方向を示す「さ」とそれにつける接語の「ま」の合わさった言葉です。
どちらも人を指したものではなく、これだけでは違いは判りません。
ビジネスマナーで
「殿」は、同僚か目下のものへ用いられ
「様」は、目上・目下に関係なく、一般的な敬称として多く用いると
教わった方も多いのではないでしょうか
上記理由のように、殿は堅苦しかったり、
上意下達といったイメージがあることで避けられています。
現在は、もともと公用文で殿を用いていたため、
官庁などが発行するものには「殿」がまだ多く見られますが、
2,30年前から徐々に「様」へと切り替えられているそうです。
ということで、贈り物に敬称をつける場合は、
会社が自社の社員に退職記念品を贈るなどといった
上意下達の意味合いを含む場合以外は
「様」を使ったほうが良いですね