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用語解説
ガラス工芸関連の用語集です。
本ホームページ上で使用している言葉を中心に掲載しています。

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ガラス工芸【加飾】の種類
ホットワーク
 (ガラスの素地が熱いうちに装飾する方法)
 

被せガラス
アップリケ
アイスクラック
泡ガラス

コールドワーク
  (ガラスの素地の冷却後装飾する方法)
 

カットガラス・切子
グラヴィール (エングレーヴィング
サンドブラスト
エッチング
グラスリッチェン
 ( ダイヤモンドポイント彫り)
エナメル彩
金彩
ステンドグラス


ガラス工芸【形成】の種類
吹きガラス(宙吹・型吹)
型押し
パート・ド・ヴェール/キャスティン
バーナーワーク
フュージング
ミルフィオリ

ガラスの種類
ソーダガラス
クリスタルガラス
カリガラス
耐熱ガラス・強化ガラス
オパールガラス

その他
ガラスの色
エミール・ガレ
ルネ・ラリック
ドーム兄弟

 ガラス工芸【加飾】の種類 ホットワーク

キセガラス
被せガラス

右が素地、左はサンドブラスト後 右が素地、中央はサンドブラスト後。左は、右2つの色違いで、外側の色は同じ
ガラスを整形し、まだ素地が熱いうちに、別の色ガラスを被せます。グラスなどの場合外側に被せると外被せ(そときせ)、内側に被せると内被せ(うちきせ)となります。素地と被せた色が違うので、ガラスに色の層ができ、ガラスをカットしたり削ると、違った色のコラボレーションを楽しむことができます。切子やサンドブラストなどに用いられるガラス素材になります。

アップリケ

アールヌーボー時代にエミール・ガレなどが用いた技法で、ガラス表面にガラスの塊をくっつけて冷まし、その後くっつけた塊の細部を彫刻する方法です。

アイスクラック

ガラスは通常、成形されたものを徐々に冷却すると美しく仕上がりますが、高温状態のものを急激に冷やすと氷が割れたようなひびが入ります。それを利用して模様のようにしたのがこのアイスクラック。ヴェネチアで生まれた技法。

泡ガラス



溶解したガラスのもとの中に不純物などが入ると、ガスが発生してガラスに泡が入ります。これを利用して、わざと木片などを入れて、泡を作る技法です。

 ガラス工芸【加飾】の種類 コールドワーク

カットガラス/
切子

円盤を回転させて加工するグラインダーを使用して、ガラス表面にさまざまな模様をカットしていく方法です。いろいろな形のグラインダーと何種類もある研磨剤を使いこなす、ちょっと難しい技術。単にカットしただけでは、透明感は出ないので、研磨剤を変えて、何度も何度も磨きをかけます。カットの絶妙な角度で、なんとも見事な光の演出ができます。はぁ〜(すばらしいぃ)。ヨーロッパで始まった技術が、江戸期の日本に伝わり、江戸切子薩摩切子が生まれてます。

グラヴィール

(エングレーヴィング)
小さな円盤型のグラインダーに研磨剤をつけて回転させ、ガラス表面に繊細な彫刻をする技法。ボヘミアのライン彫刻が有名。多彩なグラインダーがあるので使い分けて緻密な絵画を彫刻することも可能。

サンドブラスト

(クリックで、詳しい製作方法のページが表示されます)

ガラスの表面に保護膜を貼り、デザインの部分だけを剥いで、砂状の微細な粒子(金剛砂など)を吹きつけて彫刻していく技法。削られた部分は、つや消し状態になります。すりガラスとかフロストなどといわれる仕上がり状態です。吹きつける圧力や粒子の大きさ、砂量などにより、削り具合を調節できるのです。初めてでもすぐにできる平彫りから熟練が必要な段彫りや立体彫りなどがあります。
十九世紀後半に アメリカで開発された技法(元は、錆取りとして開発されました)。

アトリエピジョンは、この彫刻方法で製作しています

エッチング

強力な薬品などで素材部分を腐食させるもの。ガラスエッチングは、サンドブラストと同じようにガラス表面に保護幕を貼り、削る部分のみを露出させ、そこを酸で浸します。その部分が、腐食されて模様ができるのです。酸に侵食させる時間などで、立体的にデザインを浮かしていきます。アールヌーボー気に最もよく使われた技法です。
この酸はとても危険なもののため、たぶん、一般では手に入らないんじゃないでしょうか?最近では、この酸の代わりにエッチングクリームのようなものが販売されています。

グラスリッチェン

ダイヤモンドポイント彫りとも呼ばれるもので、先端の細いダイヤモンドの粉がついたピックで、彫ります。点や線などで表現する、とても時間のかかる技法。かなり繊細なタッチができ、印影や動物の毛並みなども美しく表現できます。

エナメル彩

エナメル彩用のガラスの粉末を油などで溶いた顔料でガラス表面に描き、低温で焼成する方法。

金彩


純金を液状化した金液を使ってガラス表面に描き、焼成する方法。
他にプラチナを使うこともある。

ステンドグラス



さまざまな色ガラスをガラスカッターで、いろんな形でカットし、鉛線でつなげていく方法です。教会に行くと良く見られるきれいな色の装飾ガラスです。ステンドグラスは、12世紀ロマネスク時代に教会の装飾に用いられるようになりました。

写真提供:ガラス工房ケミカ

 ガラス工芸【形成】の種類

吹きガラス
(宙吹、型吹)

紀元前1世紀頃古代ローマ領のシリアで始ったとされる成形法の一つです。溶解窯で溶かされたガラスを吹きに巻取り、空気を吹き込んで器を成形する技法。成形法も2種類あり、型を用いずに成形する宙吹法と、型に吹き込む型吹法とに分けられている。

型押し

凹型と凸型の型を作り、凹型のほうに溶解したガラスを流し込んで凸型を押し付けて形成する方法。

パート・ド・ヴェール

石膏などで型を作って、ガラスの粉などを流しいれ 型ごと炉に入れてガラスの粉を溶解させる。冷ましてから型を割って出来上がり。ガラスを溶解させるだけなので、不透明な出来上がり。粉をうまく使えば、色のグラデーションが美しいオブジェなどの制作が可能。

キャスティング
(鋳造)

原型を作り、砂などに型を押し、その型の中に溶解したガラスを流し込んで形成する方法。

バーナーワーク

(写真左)エアバーナー作業途中 (右)とんぼ玉/写真提供:ガラス工房ケミカ
トンボ玉や小さなアクセサリーを作る技術。小型のバーナーを利用して、比較的簡単にとりくめるようです。鉄の棒などに離剥剤(ガラスと鉄が離れるように)をつけ、溶けたガラス棒をまきつけていきます。バーナーで熱を加えながら、別のガラス棒で装飾していくのです。

フュージング

ガラスを完全に液状化しないで、700〜800度前後の加熱ができる電気炉でゆっくりと熱を加え、ガラス同士をフューズ(=fuse=融合)させて模様や形をつくる成形技法。ガラスは、その組成で膨張率が違います。膨張率が違うもの同士をくっつけると、後で割れちゃったりします。同じ組成のものは、仲良しになれるということです。^^大きなお皿などにも利用されてますが、釜の中に入れて熱を加えるため、かなりの大きさの釜が必要になります。アクセサリーや箸置きなどの小物が主流。

写真提供:成美工芸

ミルフィオリ

断面に様々な模様があるガラス棒を同じ長さに切り、型に敷き詰め、上からしっかり押さえてそのまま加熱して、ガラス同士を溶着させます。型から出すと様々な断面が敷き詰められたガラスの塊ができます。 モザイクガラスとも呼ばれる。

写真提供:ガラス工房 ケミカ

 ガラスの種類

ソーダガラス

丈夫なので、身の回りにある食器類 瓶類、板ガラスに用いられることが多いです。もっとも一般的で丈夫なガラス。 熱に強く、弾くとやや鈍い音がする。
熱膨張係数 90〜100

クリスタルガラス

透明度、光の反射率や屈折率が高く、カットすると美しい輝きを見せるため高級なガラス食器や工芸品切子などに用いられます。
鉛の含有率によってレベルが決まるのです。ちなみに24%以上含有が高級とされていて、レッド(lead)クリスタルと呼ばれています。重量感があり、弾くとキーンと澄んだ金属音がします。
酸化鉛が含有されることで、透明度や輝きが高く澄んだ音を奏でるのですが、反面ガラスが柔らかく傷つきやすいです
熱膨張係数 104

鉛の代わりにカリウムを使ったカリクリスタルや、そのほかにもバリウム・チタンなどを使ったものがあります。どれも、それぞれに透明感があり澄んだ音も美しいです。鉛害を心配される方には、カリクリスタルやバリウムクリスタルなどの無鉛クリスタルは、お勧め

カリ(クリスタル)ガラス

鉛の代わりにカリウムを使うことで、軽く堅牢なクリスタルガラスとなります。透明度が高く(ソーダガラスより青味が少ない)薬品に強く、やや硬め。音は、クリスタルガラスには、劣りますが、でも澄んだ良い音します。カリウムを使うので、カリガラスと言われてます。 ボヘミア地方に代表されるクリスタルグラスでボヘミアガラスとも呼ばれています

 その他

ガラスの色

純粋なガラス(金属等の含有されてないもの)は、無色透明です。
銅などの金属酸化物を加えると、さまざまな色彩が生じます。
例えば、、、
 □赤色 (銅、金、セレンなど)
 □黄色 (鉄、セリウム、ウラニウム、チタン、銀など)
 □緑色 (鉄、銅、クロム、ウラニウムなど)
 □青色 (銅、コバルトなど)
 □紫色 (銅、セレン、コバルトなど)
同じ金属を使用しても、ガラスの主・副原料、酸化、還元などによって色調も変わってきます

被せガラスの色は、この方法で発色させています

又、昔なつかしのうす緑色のグラス・・・
あのグラスを透明にしようと思えば、反対色の赤の発色が出る金属を加えるのです。これは、光の混色理論を使うのです。

エミール・ガレ

(1846〜1904)

アールヌーボーを代表するガラス作家。有機的なモチーフを巧みに表現され、今でも、その作品は、世界の人を魅了していますガレの特徴は、その表現力にあります。蜻蛉や植物、動物などの躍動感などの表現のため、さまざまな技法をとりこんでいるのです。

ルネ・ラリック

アールデコの影響を受けたガラス作家。と行っても最初は、有機的で優美なアールヌーボーの時代に、ジュエリー作家として活躍しておりました。なので、アールヌーボー調の作品も多い。ラリックの工芸は、現在ラリック社に受け継がれ、今もなお多くのファンがいます。酸で腐食する技法を独自の調合で、微妙なフロスト状態を生み出しています。芸術家は、研究熱心でもあるのですね。。。